値千金!マギャ決勝ソロ!!
以下 毎日新聞より
ヤマハ、2年連続初戦突破 投手陣が零封リレー /静岡
17年ぶりの黒獅子旗奪還へ大きな一歩を踏み出した。都市対抗野球第5日の28日、浜松市・ヤマハは第3試合で東京都・明治安田生命と対戦。両チーム無得点のまま迎えた八回、マガリャエス・チアゴ選手の一発が飛び出し、1-0で息詰まる投手戦を制した。ヤマハは昨年に続いての初戦突破。次戦は大会第9日の9月1日第1試合で、京都市・日本新薬と札幌市・JR北海道の勝者と対戦する。【平林由梨、江畑佳明、珍田礼一郎】
==============
▽1回戦
明治安田生命(東京都)
000000000=0
00000001×=1
ヤマハ(浜松市)
1-0で迎えた九回。この回を抑えれば2年連続の初戦突破。だが明治安田生命が必死の反撃を試みる。連打と犠打で1死二、三塁、一打逆転のピンチ。ヤマハが取った作戦は矢継ぎ早の投手交代。まず左打者対策として左の古岡基紀投手を投入。スタンドの4000人の応援団は白いスティックバルーンをたたき、懸命に声援を送る。期待に応え三振。2死。迷わず小西正則投手をリリーフに送る。2球目。振り遅れた打球は良知純平一塁手のやや右に。がっちりキャッチして自ら一塁を踏む。ゲームセット。スタンドに大歓声が響いた。
昨年は東西の名門チーム、東芝(川崎市)と日本生命(大阪市)を破ってベスト8まで勝ち進んだヤマハ。スタンドで応援を指揮する田丸卓也・応援部長(55)は「今年は若手が想像以上に良いから昨年より戦力は充実している」と話し、「今年こそは」との期待を込める。
しかし前半は相手投手の緩急ある投球に苦戦する。安打で出塁するものの好機での1本がでない。「押しているから1点さえ先取してしまえば……」。薄井康博遊撃手の母・光代さん(50)が話すが、両チームとも得点が入らないまま緊迫した状態が続いた。
待望の1点は八回裏。マガリャエス選手が真ん中のスライダーをたたいた。打球が左翼席中段に吸い込まれるのを確認し、大観衆の割れるような声援の中、ゆっくりとホームベースを踏んだ。
先発の広岡剛投手は七回途中まで無失点に抑える好投。第40回都市対抗で電電関東を同じ投手として優勝に導いた父・伸男さん(57)は「スピードはないが丁寧に投げている」とバックネット裏から息子の好投を見守った。ヤマハは5投手を投入する思い切りのいい継投で、明治安田生命の反撃を断ち切った。
試合終了後、興奮さめやらぬヤマハスタンドで、梅村充社長(56)は「九回表に丁寧に投手陣を継ぎ込んだのが最少得点で勝てた要因」と試合を振り返り、「次はぜひのびのびとやってほしい」と選手をねぎらった。
◇選手を信じていた--ヤマハ・高柳信英監督
弾みがつきそうでつかない試合だった。点をとられていなかったので、後半勝負だと思っていた。選手を信じて試合ができたことがよかった。バント失敗などの反省点を修正し、次の試合に臨みたい。
毎日新聞 2007年8月29日より